交換日記のラスト
終わりにして、君と、終わりの季節なんだから

耳元の子守唄と肌の感触さえあればいい

月の光はあたしの惨めさを笑ったりはしないのだ

罰をくれれば満たされると思っていた頃

とてつもなく孤独を感じてもひとりの感触を手放せない

ブランコに座り、これからごめんねの練習をはじめる

この夏を僕という亡霊が彷徨っている

やむを得ずあなたに心酔してみたなんて。本気じゃないなんてね

誘惑なんで、よろしくね

交換日記のラスト、さよならの部分について

友人同士の密やかな恋の対象

遠目で見つめるきみの夏のすがたを忘れずにいたい

最初の夜を思い出すたびに惨めな気持ちを吐き捨てる