エトセトラ①
「やさしい」

わけもわからず涙を流していた
きっとやさしいものに触れたからだ
わたしはそういうものにとても弱いのだった


「触」

手と手触れあって感じあう
過去も未来もこうして在って
今、わたしたちになるの


「鍵」

鍵を使わないで
暴かないでほしい
狂ってしまいそうになるのが恐ろしくて


「できそこない」

なんてひどい扱いなのでしょう
人の痛みを知るからこそ優しいお人
あなたができそこないのはずがないのです


「愛を」

単純な願いだったのに分からず屋さんは何も売ってくれなかった