「やさしい」
わけもわからず涙を流していた
きっとやさしいものに触れたからだ
わたしはそういうものにとても弱いのだった
「触」
手と手触れあって感じあう
過去も未来もこうして在って
今、わたしたちになるの
「鍵」
鍵を使わないで
暴かないでほしい
狂ってしまいそうになるのが恐ろしくて
「できそこない」
なんてひどい扱いなのでしょう
人の痛みを知るからこそ優しいお人
あなたができそこないのはずがないのです
「愛を」
単純な願いだったのに分からず屋さんは何も売ってくれなかった