背中の傷に愛を込めまして口付けるので
握手を交わしたとき、もううんざりしたいくらいだった。いいんだよ、あなたのことなんて

魔法使いなんてどこにもいなかった。いるわけがなかった。でも、必要だった。


翼をちぎるから、どうかふたりの契りは忘れないでよ

あなたの名残だけは忘れたくないんだよね

ふたりの頭上に雨が降ったときの魔法を忘れるなんて

ただきみが好きになるだけの擬態能力

どうでもよくなったとき、録音機能で君の声を聞きたくなるの

身勝手さは私のいちばんの知り合いだ

花瓶のきみはひとりぼっちだね

大志は何処へと消えた

幸福論ごと気球で飛ばしてしまいたいの

笑顔だけください、だったら、もっと

無意味なサムネイルにきみは必要ない

背中の傷に愛を込めまして口付けるので

コンニチハドウモサヨナラ