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この胸に流れる、あなたと同じ血潮で
この胸に流れる、あなたと同じ血潮で
触れてみようよ本当だったら
叶えたくてもこの手が届かない場所でしょう
火花みたいな呼吸のせい
僕だってどこか行っちゃうんだ
魚のうろこを手放して
頭上と足元で笑っておくれよ
白で塗りたくった穢らわしさ
舞うことも思い出せないなんとかさん
そうだね、と言う声の主はきみだったか
疑心暗鬼の虜になる
手紙にはこう記されていてほしかったのに