4月


冬の置き忘れを取りにゆく
珈琲の香りがそよぐ
桜の木のうえでわらうの
恋願う空のした
温もりは指先からはじめよう
彼女のニヤっとした表情の方が上手(うわて)でした
夜の風があなたを包み慰める
若い羽毛のトサカ鳥
たったひとりあなたに花びらが纏う
蕾が君の名を呼んだよ