ぼやけた輪郭のお前は


ぼやけた輪郭のお前は
月の心臓を握りしめる
胸さわぎは夜の世迷言
帽子屋を追って埋もれる
背中には一輪の花
夕暮れ時、きみは忘れていった
泣かないことが条件だよ
たのむからこの手をどうか取らないで
あなたの声を小瓶に閉じ込めたいの
雪の上にてふたりだけ
毒りんごはあなたの胸のなか