「涙」 きっとこの雨もわたしに届く涙なのだと思う頃にはきみはいない 「追憶」 写真立ての知らないひとたちに向かって見せるその表情はきっと切なさだ 「暗黒」 どんな闇でもいつか光が差し込んでくれれば、とどれだけの星屑に祈ったことだろう 「ごはん」 いただきます、とごちそうさま、の間は僕だけのささやかな天国である 「アイスを愛す」 早く食べないと溶けちゃうよ、と狙うその目を横にすばやく舐め取って笑う 「微糖でよろしく」 甘ったるいだけが正義ではないのです。すこしぐらい、手を抜いてもいいくらい