いのちが燃え尽きる瞬間を僕は見られない 言葉を持たぬあなたを見つめている あなたは黙って僕を見つめている その目は責めているのか あるいは、行くよ、と言っているのか 旅立ちのときを静かに待っているのか 最後の一夜は流れて過ぎていった あなたはもういなくなって 大地を蹴りだして 飛び立って行ったのか 今日はあなたを見送った日であった