雨に貫かれた熱
腐敗した星
待ちぼうけ語り
先生の隣は芳しいクチナシの匂いがした
ときおり罅の入った声
溶けかけのアイスより消えてしまいそうな夏
ぼとん、と僕の中で落ちたもの
翼は遠い船
わたしの安寧
アトリエの光彩
たまに離したくなる人
浴室の月
問えど愚か
冷っこい肉体
砂糖漬けと産声
脆くなった唇のキスで
窮屈でもきみに会いたい
抱くのは水の泡
奏でる子が大嫌いだ
後ろ姿はまるでモンスター
上っ面で愛してやる
カラミティドール
邪悪さがほしいよね
堕ちるまぶた
銃口と口づけ
手向けるのは破片
心通わせぬ月
尊ぶ者たちよ
そのヴィジョンは猛毒
風になる羽ばたき
蒼に混ざる花嫁
狂気の3歩手前
誓っても目を閉じた
どこにでもいる平凡勇者
泥に至る湖